映画ウインド・リバーの考察に感想とあらすじを加えさらに実話をネタバレ

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今回は年末年始で見た映画の中でも最近凝っているサスペンスやミステリーのジャンルから「ウインド・リバー」について評価してみたいと思います。

映画ウインド・リバーのあらすじ

ウインド・リバーは2017年に公開されたサスペンスです。

舞台は厳寒の大自然に囲まれたアメリカ中西部ワイオミング州。
ウインド・リバーというネイティブアメリカンの保留地になります。

 

そこで少女の凍死体が発見されます。
靴を履いておらず、足あとからかなりの距離を走ってきたような状態です。
第一発見者が主人公で地元のハンターでもあるコリー・ランバート(ジェレミー・レナー)で、FBI捜査官の案内役として事件に関わります。

 

極寒の地にやってきたFBI捜査官は新人女性のジェーン・バナー(エリザベス・オルセン)で、何となく頼りない感じを受けました。
急な呼び出しということで軽装だったことからも、そんな印象を強く受けました。

 

極寒の地と村社会という状況で操作は難航するんですが、そもそも実話を元にした映画なので、静かに話が進むのでピリッとした緊張感の中で視聴できます。

実話が影響しているストーリーのバックグラウンド

映画は実話をもとに描かれているのですけど、ウインド・リバーはネイティブアメリカンが白人から土地を奪われて追いやられた場所なんです。

閉じ込められたとも言えます。
アメリカ社会の起源が見える話なんですね。

 

少女の凍死体と前述しましたが、単なる凍死ではなく、その前にレイプの痕跡があったわけです。
男性に乱暴されて裸足で逃げた挙句に力尽きたわけです。

ちなみにネイティブアメリカン女性の失踪者の統計が無く、数は不明のままというテロップが流れてギョッとしました。

広大な土地(約9000平方キロ)にたった6人の警察官。

更に厄介なことに保留地内で起きた事件には、州警察や市警察は介入していないような雰囲気もあります。
無法地帯とはこのことです。

言い忘れてましたが凍死体の少女は、主人公コリーの娘の親友でした。

 

もうひとつ言い忘れた事としては、凍死体ではありますが、マイナス30度の外気を直接吸い込んだために肺が破裂したことが監察医の検死結果です。
死亡原因が肺出血ですから、レイプの痕跡があったとしても殺人事件に出来ないので、新人FBI捜査官は応援を呼ぶことが出来ないという背景があったんですね。

だからハンターであるコリーに応援を依頼という流れです。

離婚して実の娘も亡くしている主人公コリー

娘と娘の親友を失っている主人公コリーのことを考えると、こちらまで気分が暗くなりますよ。

娯楽も仕事も無く、ある者は精神を病んだり、ドラッグや犯罪に手を染めたりとねこれが本当の修羅の国ってなもんですよ。
ともかく生き残ることが最優先される社会ですから、荒れていく一方ですよね。

 

捜査は何とか進んでいくわけですが、最後の最後でスッキリする出来事があるので、ハッピーエンドとは言えないまでも、溜飲が下がった感は残りました。

が、闇深い部分にフューチャーした映画だとは微塵も思ってなかったのが、全体としての感想です。

 

プライム会員はウインド・リバーを無料で視聴可能
(2020/12/14現在)

 

ぶっちゃけて、保留地では自治を認める代わりに揉め事も自分たちでお願いねというのが、アメリカ政府のスタンスだと感じずにはいられないです。

ネタバレ定番ウインド・リバーの犯人は誰?

サスペンスやミステリーでは犯人に興味出ますよね。
ストーリーはいいから犯人を知りたいなんて人も絶対に一定数はいると思います。

犯人を知ってから作品を見るというのも一興かもしれませんね。

 

ところでウインド・リバーの犯人は、掘削所の警備員です。
拳銃を所持してる警備員ってのもスゴイですよね。

ほら、自治を認める代わりにってスタンスと、無法地帯だから自分たちの身を守らないといけないしってことで、所有してるわけです。

この警備員たち、捜査のために訪れた部族警察とFBI捜査官に対して銃口を向けるんですよ。

結局FBI捜査官のジェーンが撃たれて銃撃戦に。

警備員たちは自分たちがしでかしたことを知ってるから、要は逆切れですよ。

 

ジェーンはコリーの援護のお陰で助かりますが、他は全員死亡・・・。

もうむちゃくちゃですよ(汗)
むちゃくちゃですが映画としては久しぶりに濃厚な作品だと思いました。

ウインド・リバーの感想と評価

個人的には高評価で星4つは挙げたいですね。

淡々とストーリーは進むんですけど、ずっと頭で考えながら緊張を保っていられましたし、目が離せなかったですね。

 

ネイティブアメリカンの保留地というキーワードが引っかかったので調べてみたことも、作品の裏の意味を知る上では良かったです。

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