大林宣彦監督の死去に際し、映画作品を振り返り、新作を想う

※広告を含みます
※広告を含みます


今日は大林宣彦監督のご逝去に際し、映画作品を振り返り、新作の公開を想ってこの記事を書いています。
人気上昇直前のアイドルたちの青春の姿を切なく美しく魅せる天才ですね。
大林監督の映画は80年代の邦画全盛期時代を代表する作品です。

 

大林宣彦 尾道三部作

『転校生』(1982)、『時をかける少女』(1983)、『さびしんぼう』(1985)が“尾道三部作”です。

広島の尾道という絵になる地元で描かれた、ノスタルジーあふれる作品です。

>>TSUTAYA DISCASでチェック 30日間無料

転校生の主役は2人、小林聡美と尾美としのり
きらきらひかる、や、やっぱり猫が好きの小林聡美さんなのですね!
顔はかわいいわけでもないけど怒当時は演技がいい!と実力のある女の子ということで名を馳せました。

中でも子どものころ2人で家で遊んでいた時の記憶で、ハエを退治しようとしてキンチョールを持って走り回っていたのですが、
縁側の椅子で寝ていたおじいちゃんの口にとまったところに殺虫剤をふきかけてしまい、その後おじいちゃんが死んでいる(実際は老衰でなくなったのだが)のを知り、自分が殺虫剤を巻いていたことが言いだせなかったことがトラウマになっているという、そのエピソードが、大好きです。

誰にでもある、心の中にしまってある闇とか、古い記憶、切ない気億が引っ張りだされるような映画です。

時をかける少女は、原田知世の映画のデビュー作です。
当時のコマーシャルでもハイライトシーンが流れていましたが、なんて素朴な透明感のある普通の少女たちなんだろう!と、
当時バリバリのアイドルだった松田聖子や河合奈保子などのコテコテとした作りこみのキラキラした世界とは別の、
手を伸ばせばそこに居るような隣のお姉さんのような普通さにあこがれました。

さびしんぼうの主役は富田靖子さんと尾美としのりさんです。
時をかける少女もさびしんぼうも、ヒロイン役の女子が歌う歌が流行りました。

現実を生きているのに幽霊みたいな不思議な雰囲気なんですよね。

 

大林宣彦監督

大林宣彦監督は82歳でなくなられましたが、最後まで精力的に映画作成されていました。
2017年の末には花筐HANAGATAMIという作品も発表しました。
この作品は映画デビュー作品のハウスよりも前に「この空の花」「野のなななのか」の最終章として作られた戦争三部作の最終作品です。

 

大林宣彦のハウスというホラー映画

大林宣彦のハウスと言うホラー映画が有りますが、これがもういま見ると昭和の魅力がこれでもかと詰まった様なホラー映画でもあります。

池上季実子主演、他にも大場久美子などのアイドルをちりばめて、アメリカのホラーを参考に作っているからかと思いますが、ストーリーは洋風で、でも和の要素でいっぱいなので、面白おかしいコテコテ感が楽しめます。

 

大林宣彦の死因は肺がん?

2020年4月10日に肺がんが原因でなくなられました。
長年肺がんと闘ってこられたそうですが、生涯現役を貫いての生きざまです。

 

大林宣彦の新作映画

新作映画として公開予定の「海辺の映画館 キネマの玉手箱」でしたが、コロナの影響で後悔は延期になっていました。
この作品は戦争がテーマになっているようで、絶対に観たいです。

監督はもともと戦争に加担してしまったという自戒の念を持ち続けていらした様で、他にも戦争映画を撮っていらっしゃいます。
いわゆる戦争賛美ではなく、戦争というものの悲惨さとはかなさ、参加してはいけないというメッセージを持った作品だと思っています。

大林宣彦のご自宅は世田谷区で、亡くなったというニュースが出てからは報道が10人ぐらい詰めかけたそうです。
ご近所の方からも親しまれていらして、弔問も絶えないようです。

娘さんはいらっしゃいますが、息子さんはいません。尾見としのりさんのことを息子のようにかわいがっていらしたそうです。
ちなみに娘さんも映画監督です。お名前は大林千茱萸(ちぐみ)さん、”100年ごはん”という作品を作られています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました