トム・クルーズが悪役に 映画『コラテラル』の評価はどう?【ネタバレ注意!】

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トム・クルーズといったら、爽やかな笑顔を引っさげて、基本的にはヒーローを演じる作品が多いのですが(『バリー・シール』はちょっと違ったけど)、なんと『コラテラル』では殺し屋を演じているわけで。ちょっとこれって気になりません?トム・クルーズが出演の映画は殆ど観てきた私が、『コラテラル』を実際に観た感想及び評価をお伝えします。

コラテラルとは(言葉の意味)

まず、作品のタイトルととなっている『コラテラル』の意味について。聞き慣れない言葉なので、どういった意味なのか調べてみました。

『コラテラル』とはどういう意味かと言うと、

英語であるcollateralには、「相並んだ、付帯的な、二次的な、直系でない、傍系の、見返りの」といった意味を持つ単語です。が、いまいちしっくりこない感じがします。金融用語で「担保」という意味もあるようですが、これもなんだかパッとしない。

そう思い、思う少し調べてみると、なんと「巻き添え」という意味もあるようで、この映画の場合、意味としてはこれでしょうね。

ちなみにcollateralという英単語、レベル的には英検1級レベルで登場する単語です。

『コラテラル』について

冒頭でも触れましたが、『コラテラル』はトム・クルーズが悪役(殺し屋)を演じるという、彼にとっては新境地を開いたサスペンスドラマです。

トム・クルーズと言ったら、あの人懐っこい笑顔ですが、その笑顔がこの作品では封印されています。この時点で、さわやかトムのファンは見たくないかもしれませんね(笑)。

監督は懐かしのテレビドラマ『マイアミ・バイス』も撮っていたマイケル・マン監督。主な映画作品は、『ラスト・オブ・モヒカン』『ヒート』『インサイダー』『アリ』『パブリック・エネミーズ』など。わりと男同士が戦ったり殺し合ったりの激し目の作品が多いようですね。

『アリ』で主人公のモハメド・アリ役を演じたジェイミー・フォックスも、コラテラルでは主役級のタクシードライバーの役を演じています。

『コラテラル』のあらすじ

ある夜、タクシードライバーのマックス(ジェイミー・フォックス)は二人の乗客を乗せた。一人目は検事局に勤めるアニー(ジェイダ・ピンケット=スミス)。そして、二人目はヴィンセント(トム・クルーズ)。真面目なマックスを気に入ったヴィンセントは、タクシーの貸切りの話を持ちかけ、一度は断るマックスを600ドルという報酬で釣り引き受けさせる。これが事の発端で、巻き添えを食らうことになる。というのも、ヴィンセントは冷酷な殺し屋だったのだ。

始めは物腰の柔らかいヴィンセントが殺し屋だとは知らずらずにいたが、途中で起こったアクシデントにより、ヴィンセントが殺し屋であることを知ってしまい、次々と標的を殺していくヴィンセントに無理やり同行させられてしまうマックス。

そして、5人目の標的がアニーであることを知り…。

『コラテラル』の評価は…

さて、実際に『コラテラル』を観た上での気になる評価ですが、

5段階で表すと4。100点満点だと85点といったところでしょうか。

ストーリーはわりとシンプルながら、哲学的なテーマも含んでいるように感じました。ヴィンセントは殺し屋ながら、自分の思想を完璧までに貫くデキる男。向かう目標が違えばかなりのエリートというか成功者になれそうです。かたやタクシードライバーのマックスは、夢は語れど現実を変えようとしないロスにいる典型的なドリーマー。いうなれば負け犬ですね。

人としては、もちろんマックスの方が善良な市民であり、まっとうなのでしょうが、価値観は別として、己の中での人生の成功者はヴィンセントとも言えるのではないかと思えるところが、この映画の面白いところ。特に男性なら、なかなか考えさせられるのではないでしょうか。

また、視点によっては駄作にもなりかねない作品でもあるなと感じました。なので、観る人によって評価は大きく分かれることでしょう。

それにしても、トム・クルーズ。殺し屋でもカッコイイですね!銃の捌きや身のこなし、体の作り込みからアクションまで。デビュー当時からは想像がつかないほどのいい俳優だなと改めて思いました。

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