お店や施設の入り口にアルコール消毒スプレーや原液が置いてあることが当たり前になりました。
銀行だと受付窓口ごとに置いてあったりしますね。
また、ドアノブや手すりなどに触れた後のアルコール消毒を徹底している人も多いのでは?
それくらいやってもまだ安心できないコロナウイルスですが、現代人が一番触る頻度の多いものの1つにスマホがあります。
せっかく手指を消毒しても、スマホにウイルスが付着していたら防ぎようもありません。
そこでスマホにアルコールスプレーしたり原液のしみ込んだシートで拭いても問題ないのか?について調べてみました。
スマホをアルコールで拭くとどうなる?
まずはスマホと関連アイテムの素材について確認しておきます。
スマホ本体の素材
フレーム部分は金属製、樹脂製が大半。
一部カーボンファイバー製など特殊な原材料のボディもあります。
そしてiPhone(金属製のもの)のようにアルミ合金を使っていて表面は特殊なコーティングを施しているものも。
最近のiPhoneだとガラス加工されているものも多いですね。
金属製以外のiPhoneやその他スマホで樹脂製ボディのものはポリカーボネート樹脂を採用していることが多いようです。
ディスプレイ保護フィルム
ディスプレイ保護フィルムは大きく分けて
- PET素材(ポリエチレンテレフタレートというポリエステルの一種)
- ガラスフィルム
の2種類あります。
PET素材はアルコール濃度20%が耐えられる限度のようです。
20%以上でエステル交換反応なるものが起こるらしい。
なんだか知りませんがダメってことですね(汗)
ガラスフィルムはその名の通りガラスが原料です。
特殊なコーティングがされていないならアルコールで拭いてもOKの素材です。
スマホケース
- ポリカーボネート
- メタル
- ウッド
- シリコン
- TPU(熱可塑性ポリウレタン)
- 牛革
- PUレザー
- 山羊革
- 鹿革
など
スマホケースは多種多様なので、素材も多くなります。
これら素材のなかで、アルコールで拭くと悪影響が出るものは以下のとおりです↓
アルコールで拭くと変質しやすい素材
ポリカーボネート
薬品耐性がないため、アルコールなどの有機溶剤で拭くと劣化していきます。
プラスチックっぽいiPhoneや低価格帯のスマホでよく使われている素材ですね。
とくに注意したい素材です。
PET素材(ポリエチレンテレフタレート)
アルコール濃度20%までしか耐えられない素材なので、最初から拭かないほうがいいですね。
安いディスプレイ保護フィルムの定番素材なので、少し割高でもガラス製フィルムを選んだほうが消毒しやすくておすすめ。
TPU
除光液やシンナーのような化学薬品に弱い性質があります。
スマホケースで見られる素材なので、ケースをアルコールで拭くのは避けたほうがいいですね。
多少面倒でも取り外して石鹸などで洗浄するようにしましょう。
その他アルコールに弱い素材
上のスマホ関連の素材には載っていませんが、アルコールで拭くとトラブルになりがちな素材には以下のようなものがあります↓
- アクリル
- ポリスチレン(PS)
- ポリエチレンテレフタート(PET)
一部アルコールに対応しているパターンもありますが、これら素材をアルコールで拭くと白くなったり溶けたり膨張したりするので気を付けましょう。
【おまけ】アルコールOKの素材
- ポリプロピレン(PP)
- ポリエチレン(PE)
アルコール原液を100均のスプレーボトルに入れる人もいると思います。
まず間違いなく商品本体に「アルコールダメですよ?」って書かれているはずです。
が、ひょっとしたら書かれていない可能性もあるので、アルコールをボトルに移し替えて持ち歩きたい人は上の素材のものを選びましょう。
まとめ
スマホをアルコールで拭いても大丈夫なのかどうか?について調べてみました。
素材の表面を薬品耐性のあるコーティング処理している場合もあるのでここでリストアップした素材が100%ダメとは言い切れません。
が、そういったものは注意書きがあるはずなのでチェックしましょう。
また次の素材を使っているスマホ本体やケース類↓
- ボディがポリカーボネート製のスマホ(iPhone5cみたいなの)
- PET素材の画面フィルム
- TPU素材のスマホケース
をアルコールで拭くのはやめておいたほうがいいですね。
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