日本では出生率低下にともなって人口減少へと転じ、今後ますます高齢化社会になっていきます。
そんな中で親がなくなり、実家を整理しなければいけなくなる方も多いでしょう。
中には遺品整理業者へ依頼する人もいると思います。
亡くなる方が確実に増えていくいま、ビジネスチャンスととらえ遺品整理業者を始める事業主も増えていきます。
となると、悪質な業者も比例して増えていきます。
悪質な遺品整理業者のトラブル事例
国民生活センターによせられた遺品整理業者によるトラブル事例にはこんなものがあります↓
- ホームページ掲載額と違い高額請求された
- 予定外の費用を請求された
- 遺品や現金の盗難
- 勝手に処分された
- 相場以下で買取された
【トラブル事例その1】ホームページ掲載額と違い高額請求された
多くの遺品整理業者はホームページを持っています。
そこにかかる費用を掲載していることが多いのですが、遺品整理完了後に倍以上の金額を請求されるトラブルが多く発生しています。
「10万だったのが、実際は100万円請求された」なんて事例も。
最初からいろいろ理由を付けて高額請求するため、見積もりを出さない、そもそも見積りしにこない、など悪質な手口がみられます。
親を亡くして意気消沈しているときに依頼される方も多いと思いますが、悪質な遺品整理業者はそこも計算のうち。
適当に済ませてしまいたいかもしれませんが、トラブルが起こると余計につらい思いをすることになります。
どんな精神状態でも、実際に現場を見てもらい見積りだけはきちんと出してもらいましょう。
できれば複数社に見積もりをだしてもらうのが理想です。
【トラブル事例その2】予定外の費用を請求された
「考えていた以上に量が多かった」など適当な理由を付けて追加費用を請求されるトラブルも発生しています。
業者によって買取や掃除は別料金とするところもあるため、事前の見積やできる範囲の確認は必須です。
【トラブル事例その3】遺品や現金の盗難
遺品を整理する以上、家に上がって作業することになります。
言い方は悪くなりますが、そこで遺品をあさる業者もいて、現金や金目のものがみつかると、依頼人にバレないようこっそり持って行ってしまうトラブルも発生しています。
防ぐには、事前に価値あるものは別の場所によけておく、先に専門業者に買取してもらいあらためて遺品整理業者に回収と処分だけお願いするなどが有効です。
【トラブル事例その4】勝手に処分された
事前に大切なモノを伝えておいたにもかかわらず、業者側の勝手な判断で処分されてしまうトラブルも発生しています。
防ぐには、別の場所によけておくか、1部屋づつ自分の目の届く範囲内だけで整理してもらうようにしましょう。
また、押し入れのモノは全部捨ててほしい、など適当な依頼は避け、あきらかなゴミ以外は確認を取ってもらうなど事前に打ち合わせしておきましょう。
【トラブル事例その5】相場以下で買取された
遺品を回収・処分するだけの業者以外にも、買取してくれるところもあります。
ただ、親を亡くして精神的に参っている人、価値がよくわからないこともあり、相場よりかなり安い価格で買い取る悪質業者もいます。
防ぐには、きちんと見積もりを出してもらってから判断する、買取も同時にやる遺品整理業者ではなく、買取だけ、遺品整理だけに分けて業者へ依頼するようにしましょう。
遺品整理業者はどう選べばいい?
粗大ごみの処分だけなら比較的どこへ依頼しても問題ありませんが、そうでない場合、料金の安さだけで選ぶのはトラブルの元。
業者を選ぶ時は、
- 電話で依頼し応対をチェック
- どこまで対応してくれるか(回収・買取・掃除・引っ越しなど)
- 家まで来て見積書を出してくれるか(ネットだけで完結しない)
に注意しつつ検討しましょう。
まとめ
遺品整理業者のトラブルと、選び方についてまとめました。
遺品整理業については、現在チェックする機関も国家資格もないため、自分の判断で選ぶしかないのが現状です。
選び方の項目で紹介したポイントをチェックし、トラブルにあわないよう気を付けてください。
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