インフルエンザやコロナウイルスは石鹸やアルコールで壊れる膜があるウイルスのため、アルコール消毒の有効性が確認されています。
感染症にならないためにも、外出先から帰宅したら効果的に使っていきたいですね。
ただし、使うタイミングによって効果が大きく違ってきます。
あなたは帰宅後、次のどのタイミングでアルコール消毒しますか?またはすべきだと思いますか?
- 帰宅後すぐ
- 手洗いしてすぐ
- 食事の前
この中にNG項目が1つあります。
なぜそのタイミングなのか?どうしてダメなのか?をかみ砕いて解説していきます。
帰宅後にアルコール消毒すべきタイミング
手が濡れた状態でのアルコール消毒は効果半減
手洗いしてからアルコール消毒を推奨しているのを見かけます。
2重で殺菌・消毒すればより効果があるとさまざまな専門機関でも言われています。
じゃあなんでこのタイミングではダメなのか?
といっても100%ダメというわけではありませんが、手が濡れた状態でアルコール消毒すると本来の効果を期待できないんです。
それにはアルコールがウイルスを撃退する流れにあります。
最初に触れたように、アルコールにはインフルエンザウイルスなどへの殺菌作用があるんですが、ウイルスを撃退するときにはアルコールの揮発性に重要な意味があるんです。
注射するときに腕にアルコールを湿らせたガーゼで拭いてからしますが、すぐに乾燥するのを体験したことがあるはず。
その乾燥時の脱水作用を利用した殺菌効果があるんです。
ようするに手が濡れた状態では、
- アルコール消毒液の濃度が薄まる
- アルコール蒸発時の殺菌効果も下がる
とダブルで効果が薄くなってしまいます。
そのため、手洗いしたら、きっちり水分をふき取ってからアルコール消毒しましょう。
指の付け根やつめの間などにも意識的に行き渡るようにしたいですね。
ちなみにアルコール消毒は、2009年にWHOが正式に推奨し始めています。
そこでどうして推奨しているのか?その理由や使用時の注意点も紹介しておきます。
WHOがアルコール消毒を推奨する理由
- ウイルスを含む多くの微生物を除去可能
- 即効性(20~30秒)を期待できる
- 人肌が耐えられる
- 手軽に使える
など
誰にでも使い勝手がよく準備も簡単で、さらに高い効果も期待できる点が大きなメリットですね。
アルコール消毒の注意点
アルコールなら何でもいい訳ではありません。
WHOでは、
- 80%エタノール(アルコール)
を推奨しています。
濃度80%以下のアルコールには殺菌効果があるが、90%以上になると効果が低下してしまうとのこと。
市販の消毒液は推奨濃度の範囲内になっているとは思いますが、念のため自分でもチェックしてみてください。
まとめ
手軽にウイルス対策できるアルコール消毒を使うタイミングについて紹介しました。
どのタイミングで使っても全く効果がないわけではありませんが、どうせなら最大限の効果にしておきたいものです。
正しく使って確実にウイルス対策していきたいですね。
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