『きっと、うまくいく』は、2009年にインドで公開されました。
2009年の公開当時には、インド映画歴代興行収入1位を記録した大ヒット映画なんですよ。
コメディ映画ですが、インドの教育問題や、若者の自殺についても取り上げています。
2010年インドアカデミー賞では、作品賞をはじめ史上最多16部門を受賞しています。
スティーヴン・スピルバーグが「3回も観るほど大好きだ!」と絶賛したそうです。
ブラッド・ピットも「心震えた」とコメントしている映画です。
『きっと、うまくいく』のあらすじ
飛行機に乗り込んでいた「ファルハーン」に電話がかかってきます。
電話は大学時代の親友「ラージュー」からで、行方がわからなくなってたもう一人の親友「ランチョー」の居場所が分かったから会いに行こう!という話でした。
10年前の大学時代のことを思い出す形でストーリーが進んでいく。
インド最高峰の有名工科大学の学生寮で同じ部屋だった「ファルハーン」「ラージュー」「ランチョー」の3人は、すぐに仲良くなりいつも一緒にいました。
主人公の「ランチョー」は、勉強熱心で仲間思いな学生でしたが、学力重視している学長のやり方に疑問を持ち、自分の意見をはっきり言ってしまうので学長と対立してしまうことに。
学長から目の敵にされながらも、楽しい大学生活を送っていました。
3人のことをよく思っていなかった学長は、いろいろな方法で3人にダメージを与えようとするが、頭のいい「ランチョー」は柔軟な発想力でうまく切り抜けていく。
学長との対立は、親友の家族や「ランチョー」の好きな人にも影響を。
楽しいはずの大学生活に重大な問題が。。。
行方不明になっていた「ランチョー」とは会えるのか?
大学の親友だった3人は、10年後に無事再会できるのか?
インド映画に欠かせない9つの要素
インド映画(マサラ・ムービー)には、欠かせない9つの感情を盛り込む作品が多いです。
9つの感情とは【ナヴァ・ラサ】といい
『シュリンガーラ (恋愛)』
『ハースヤ (笑い) 』
『カルナ (悲しみ) 』
『ラウドラ (怒り) 』
『ヴィーラ (勇敢) 』
『バヤナカ (恐怖) 』
『ビーバッア (嫌悪) 』
『アドゥブタ (驚き) 』
『シャーンタ (平穏) 』
9つになります。
インド映画には、絶対に9つの感情が入っているわけではないです。
いろいろな映画がありますので、全ての感情を出すのは難しいですよね。
『きっと、うまくいく』には、9つの感情【ナヴァ・ラサ】の全てが詰まった作品なので、評価が高いといわれています。
社会的問題も盛り込まれた映画
『きっと、うまくいく』は、若者の自殺問題もテーマの中に含まれています。
インドは、学歴が重視されているため、成績の状況で悩み、自ら死を選んでしまう若者が多い実情があります。
社会問題になっている教育問題や若者の自殺問題をテーマにいれることで、インド社会の実情を考えさせる展開が素晴らしいです。
『きっと、うまくいく』の感想
悩みや苦労が多い毎日を過ごしている方も、『きっと、うまくいく』を見れば、勇気と希望が湧いてくる感動の映画です。
3バカトリオを演じる、3人の俳優が素晴らしく、インド映画の歌とダンスだけではなく、しっかりと人間ドラマの深さも魅力になっています。
ポジティブな気持ちにさせてくれる映画は、何回も見たいと思います。
DVDやブルーレイを買って、見たい時に見れるようにするのもいいですね。
近所のレンタルショップで借りられるならいいですが、借りに行くのがめんどくさい方には、動画配信サービスで見るのはいかがですか。
配信のタイミングもありますので、最初は無料登録で見られるかチェックするのを忘れずに。
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