水害の片付けに汚れた古い記録を捨てないで!歴史研究者団体「歴史資料ネットワーク」が呼びかけ
水害の片付けの時に古い記録を捨てないで「歴史資料ネットワーク」
「水や泥で汚れた歴史資料 捨てないで」研究者団体が呼びかけ #nhk_news https://t.co/mIyUjvRwan
— NHKニュース (@nhk_news) 2019年10月15日
台風19号で水害にあった方たちに「歴史資料ネットワーク」が呼び掛けています。
「水や泥で汚れた古文書などの歴史資料は捨てないで」
そのまま保管していて欲しいと。
処置の仕方がわからない場合は、相談してほしいと言っています。
片付けをするボランティアの方にも呼びかけ
被災地での片付けは、ボランティアの方に手伝ってもらうことが多いです。
多くは水害で物が泥にまみれてしまっています。
「歴史資料ネットワーク」は、その片付けの時に気を付けて欲しいと呼び掛けています。
水害では家電などはほぼ使えないでしょう。
濡れた紙の中には、歴史資料などもあるかもしれません。
歴史資料などとは、古文書や、古いふすまや農具など
があります。
写真ももちろん含まれます。
水や泥で汚れた紙の資料はカビが生えるなど劣化していることがあるけれども、適切な処置によっては、修復が可能な場合あるそう。
古くて歴史資料しれないと思ったら、捨てないで取っておく。
処置に困ったら各自治体の教育委員会や「歴史資料ネットワーク」に相談してほしいとしています。
「歴史資料ネットワーク」とは
「歴史資料ネットワーク」とは1995年の阪神・淡路大震災をきっかけに発足した団体です。
東日本大震災や西日本豪雨など、各地で被害を受けた文化財の救出の活動をしています。
歴史資料ネットワークはホームページに「歴史資料保全のお願い」として呼び掛けています。
「被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。長く伝えられてきた古い文書や記録などがなくなってしまえば、その地域の歴史を後世に伝えていくことができなくなってしまうので、歴史資料の保全活動にご協力いただければ幸いです」
歴史資料の簡単な応急措置の修復方法は
完全に乾かすためには、専門家の技術が必要です。
困ったときは、専門家に相談するのが大事ですが、
家族写真など、応急処置で簡易でとりあえずできることを紹介します。
やってはいけないこと
・冊子を無理にこじあけない
・天日やアイロン・ドライヤーなどで急激に乾燥させない。
・電子レンジでの乾燥もNG(歴史資料を傷める)
・とにかく捨てない!
応急措置の方法
防カビのための処置で最もよいのは、冷凍凍結です。
ご家庭の冷凍庫でも対応可能です。
大事なもので、ご自身で汚れを落とすが出来なそうな場合は
専門家に相談することをおススメします。
用意するもの
・ペーパータオル(キッチンペーパー)
・エタノール
・スプレーボトル(霧吹き/エタノールを史料に噴霧する際に利用)
・新聞紙
・マスク
・ゴム手袋(薄手のもの)
・竹べら
・水をはったパレット
写真の場合
・写真プリントは、清潔な水をはった容器の中でゆっくりゆすって汚れを落とします(汚れをぬぐわないでください)。
あとは洗濯バサミなどで写真の端をとめて吊るし、直射日光の当らない、通気性のよい場所で陰干ししてください。
・写真のネガ・フィルムも直接日光の当らない、通気性のよい場所で陰干ししてください。
ポイントは急激に乾かさないことのようです。
日陰でゆっくりがいいようです。
泥で汚れてしまって、この際、心機一転と全部捨ててしまうと
あとで後悔してしまうことにならないように
別にとっておく箱などを用意してから、片付けを始めるといいのかもしれません。
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